商売繁盛で笹持ってこい!この掛け声を聞いたことがありますか?
京都でも、新春になると聞こえてきます。どんな意味があるのでしょうか。
関西の商売人なら、知らない人はいないと言われるこのお祭り。
商売を始めたばかりのニュー社長さんやニュー個人事業主さん!必見の縁起イベントですよ♪
京都の十日えびす祭りの日程は?
えびす祭りは数あれど、京都で開催される祭りはなんと5日間と、他のお祭り場よりがっつりやってくれます。
8日 招福祭
9日 宵えびす祭
10日 十日えびす大祭(初えびす)
11日 残り福祭
12日 撤福祭
京都えびす祭りの開催時間は?
京都ゑびす神社では、開催日時に加えて開門時間もとても長いのです。
8日 午前9時〜午後11時閉門
9日 午前9時〜夜通し開門
10日 午前10時〜夜通し開門
11日 午後2時〜午前0時閉門
12日 午前9時〜午後10時閉門
関西三大!十日戎(とおかえびす)祭りとは?
大阪・今宮戎(いまみやえびす)神社、兵庫・西宮(にしのみや)神社、そして京都・京都えびす神社で行われるえびす祭りのことを「三大えびす祭り」とまとめて言います。
ちなみに、今宮戎神社・西宮神社では、1月9、10、11日の三日間に開催しています。
今宮戎神社は関西ではナンバーワンの人気の十日戎です。
西宮神社の十日戎は、「開門神事福男選び」が開催されるお祭りでもあります。朝の開門と同時に待っていた男性たちがお堂を目指して猛ダッシュする催しで、一番になった人はその年の福男となります。こちらは、ニュースなどでも取り上げられる有名なイベントです。
どこも平日でも大混雑ですので、行く時はしっかり準備が必要です!
十日えびす大祭での催しものとは?
期間中には、商売繁盛・家運隆盛を祈願した吉兆笹(福笹)をいただくことができます。
吉兆笹は、その場で祈祷されたものが配られます。祈祷は随時祈祷をしていますので、目の前で祈りの舞が見れられるかもしれません!
そのほかにも、吉兆笹を女優さんや舞妓さんが手渡してくれたり、福招きのマグロが奉納されたり、
餅つき神事でつかれたおもちが配られたり...とイベントが盛りだくさんです!
「商売繁盛で笹持って来い」とは?
十日戎では、このかけ声がずっと流れています。
「笹持ってきたら商売繁盛させます」という意味です。
昔は、笹を自分で持って行って神社で縁起物をつけてもらうという流れでした。
現在は、神社で用意してもらえるので、それを購入すれば準備バッチリなので心配いりません。
また、笹はまっすぐ伸び、折れず、常に青々しているところから、昔から神聖な商売の縁起物として扱われてきました。
「笹持って来い」のうたい文句が続いてきているのも、縁起を込めた理由がしっかりあるのです。
福笹の飾り物の意味は?
さて、吉兆笹を受け取ったら、一緒に縁起物も付けてもらいましょう。
京都えびす神社では、基本の笹は3千円です。そこには、すでに小判・福銭・お守りがついています。
その他に一緒に付けられる縁起物はこちら。ひとつ千円〜です。運気をアップするためにもつけちゃいましょう。
福熊手 財をかき集める道具
福箕 熊手で集めた財を受ける道具
福俵 財がたくさん集まったかたち
福宝 財がたくさん集まったかたち
福鯛 えびす祭りの神様・恵比寿さん(えべっさん)の持ち物
宝来 財がたくさん集まったかたち
宝船 たくさん集めた財・お宝をのせる船
蔵、千両箱 集めた財をしまっておくところ
どれもまるっとしてかわいいので、たくさんつけてしまいたくなります。
すべて、商売繁盛につながるように祈りが込められている縁起物です。
もし、なんの縁起物かド忘れしてしまっても大丈夫。福娘さんに聞きましょう。
親切に詳しく教えてくれます。
人集めの縁起物
京都のお店の軒先によく見られるこちらの縁起物。
吉兆笹の横では、「人気よせ」という縁起物もおいてあります。
小さいサイズから大きいものまであるので、ベストサイズを選んでください。
こちらはお店の入り口に飾ることで、お客様を呼んでくれる縁起物です。
5百円〜2千円で購入できます。お店での商売にオススメです!
最後にお忘れなく!たたき板を軽く叩いてご挨拶
福笹に飾り物を付けてもらっていざ帰る時に忘れてはならないのが、本殿横の壁を軽く叩いていくことです。
商売繁盛の神様・通称えべっさんに「よろしくお願いします!」という気持ちを伝えなければならないからです。
壁を叩くのはえべっさんの耳が遠いから、などの理由があるようですが、くれぐれも叩き過ぎにはご注意です。
もう一点、帰り道での注意があります。
帰る時は出口を間違えない!(入り口から出ないように!)
寄り道は控える!(出店の誘惑にも負けないで!)
この2点です。どちらも、福を持って帰ることができなくなってしまうためそう言われています。
福笹の飾り方
福笹は、「目線より高く、人の息のかからない場所」で、神棚があればそこに飾ります。
なければ、東か南に福笹の表側を向けて飾ってください。
まとめ
京都をはじめ、西日本では定番の冬のイベントである十日戎。
「商売繁盛」だけでなく、関西の人々にとっても馴染み深いイベントの一つでもあるので、一度雰囲気を味わいに行ってみてはいかがでしょうか。
ただこの時期はとても寒いので、防寒だけはしっかりしてくださいね♪
それではまた!